「グレインフリー」と「グルテンフリー」のペットフードの違いとは?ペットに与える影響などもご紹介!

ペットフード

最近よく見かけるようになった、ペットフードの「グレインフリー」「グルテンフリー」の文字。
・「穀物不使用」
「小麦を使っていない」
などなど、何となくは知ってるけど、どう違うのか細かい部分や違いなどはよく分からない方は多いと思います。
この記事ではグレインフリーとは何か?やグレインフリーとグルテンフリーはどう違うのかなどをご紹介します。

それと合わせて、ペットに対してグレインフリーやグルテンフリーのフードがどう影響するにかについてもご紹介しようと思います。
ペットの健康が気になる方は参考にしてみてください。

グレイン(穀物)とは?

グレインと言うのは「穀物」の事で、一般的には米や小麦、とうもろこしなどです。

穀物類(グレイン)を細分化すると

・禾穀類(かこくるい)(イネ科)・・・米、小麦、大麦、ライ麦、えん麦、ハト麦、きび、ひえ、あわ、とうもろこしなど
・菽穀類(しゅこくるい)(マメ科)・・・大豆、そら豆、小豆、いんげん豆、えんどう豆、落花生など
・擬穀類(ぎこくるい)(その他)・・・蕎麦、アマランサス、キヌアなど


となります。

ペットフードのグレイン(穀物)とは?

グレインフリーのペットフードのグレイン(穀物)は、実はイネ科の禾穀類の事を指している事が多く、豆類や擬穀類を含まない事も有るようです。(これは各メーカーの考え方の違いも有るようです)

「グレインフリーなのに大豆が入ってる!」と思う方もおられると思いますが、ペットフードではグレイン(穀物)とビーンズ(豆類)は別物として扱われることが多いようです。

これは海外でグレイン(穀物)とビーンズ(豆類)を分けて扱っている事に由来するようです。

なので、ペットフードのグレイン(穀物)は、主にイネ科のものだと思っておくと良いでしょう。

グレイン(穀物)はペットにどう影響する?良い?悪い?

ペットフードの炭水化物源として、安価で大量に手に入る小麦やトウモロコシなどの穀物(グレイン)が使われることが多いです。

ホームセンターなどで購入できるペットフードの原材料表にはとうもろこしや小麦が一番初めに書かれているのが分かると思います。

これは原材料は使用量が多いものから記載すると言う決まりになっているからです。

しかし、犬や猫などの肉類を中心とした雑食で肉類メインが好まれるペットにとって、肉や魚よりも穀物を多く摂取する結果になってしまいます。

市販で安く手に入る穀物メインのペットフードは肉類中心の食生活が良いとされているペット達にとってはあまり好ましくないと言えます。

ペットの健康に気を使っている飼い主さんなら、穀類の多いエサとなると、この部分は気になるところではないでしょうか?

そこで、ペットが穀物(グレイン)メインのエサを摂取した場合のメリットやデメリットをご紹介しようと思います。

犬や猫が穀類(グレイン)の多いエサを摂取した場合のデメリットについて

・グレイン(穀物類)に含まれるグルテンがアレルギーの原因に!?
穀物類の中でも小麦などの麦類に含まれるたんぱく質の一種である「グルテン」はアレルギー症状を引き起こす原因と言われています。

・ペットの肥満の原因に!?
米や小麦などの穀物によって肥満になりやすくなる可能性があります。
米や小麦は血糖値を急上昇させるGI値が高く、肥満の原因に。

・穀物が多く動物性たんぱく質が少ないと・・・
穀物が多く動物性タンパク質が少ないエサは、ペットのしなやかな毛並みや筋肉、体つきに悪影響を及ぼす可能性が有ります。

グレインフリーを選ぶメリット

グレインフリーのドッグフードを選ぶメリットはズバリ

・グルテンを含む穀物類(グレイン)に多く含まれるアレルゲンを回避でき、犬や猫の食物アレルギー予防に。
・穀物に比べてたんぱく質の方がGI値が低いので肥満になりにくい。
・穀物(グレイン)の代わりに動物性たんぱく質の含有量が多くなるので、毛ツヤが良くなる等のしなやかな毛並みや筋肉などの体つきが改善する。


と言ったメリットが有ります。
他にも、穀物類より肉類の方が消化吸収が良く、ペットの便の調子が良くなるなども有ります。

しかし、原材料を安価で安く大量に手に入る穀物(グレイン)から肉や魚肉にすることで、価格が高くなってしまうのは飼い主としてはデメリットであり、エサ代などの出費がかさんでしまうので注意が必要です。

グレインフリーのペットフードは価格面でのデメリットよりも、愛犬に良いものを食べさせて長生きして欲しい、健康に過ごしてほしいと願う飼い主の方には良い選択であると言えるでしょう。

ただし、グレインフリーなら何でもよいかと言うとそうでもなく、やはりバランスが大事です。
犬や猫がどんなに高タンパクなフードが良いと言っても過剰摂取となると話は違ってきます。

たんぱく質の過剰摂取は内臓、とりわけ肝臓と腎臓に大きな負担が掛かってしまいます。
その結果、内臓疲労を引き起こしてしまう可能性が有ります。
特に高齢なペットの場合は、内臓への負担が大きくなります。

他にも、エサの与え過ぎはカロリーオーバーや尿路結石等の原因にもなるので、高タンパクだから良い!ではなく、毎日適量をちゃんと計りで量を計るなどして与えるようにしましょう。
(※犬は動物性タンパク質を多量に含む食品を摂取(100kcalあたり10g以上)すると、尿中カルシウム排泄量の増加、尿中クエン酸塩排泄量の減少により、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなります。犬種によっては結石が出来やすい犬種もあります。)

と言う事で、たとえグレインフリーのフードだとしても、栄養バランスが悪かったり、過剰摂取は良くありません。

穀物以外の適量の炭水化物や食物繊維、脂質などをバランスよく含むペットフードがおススメです。

グルテンとグルテンがペットに与える影響について

【グルテン】とは、小麦や大麦、ライ麦などの麦類に含まれる植物性たんぱく質の一種で、人間の場合と同じくアレルギーの原因物質とも言われています。

グレインフリーとグルテンフリーでどう違うのか混乱してしまう方もおられると思いますが、グレインは穀物全般を表す言葉(特にペットフードにおいては禾穀類(イネ科)を指す)、グルテンは穀物の一種の麦類に含まれる植物性たんぱく質の一つです。

グレイン・・・主に穀物全般を指す言葉(ペットフードにおいてはイネ科の穀物を指す事が多い)
グルテン・・・穀物の一種の麦類に含まれる植物性たんぱく質の一つ

ペットフードにグルテンが含まれてしまう原因とは?

ペットフードにグルテンが含まれてしまう原因としては、ペットフードの原料として小麦や小麦ふすまなどの麦類が炭水化物源としてや、食物繊維、ミネラルを含む原材料として使われていることが大きな要因です。

更にドライフードの成型の為の「つなぎ」としてや、たんぱく質の含有量を増やすため、麦類に含まれる植物性たんぱく質のグルテンが利用されていると言う背景が有ります。

他にも、安価で大量に手に入る、消費量が多く手に入り易い等の理由で多くのペットフードに使用されています。

グルテンは犬にとってどんな影響が有る?

人間と同じく犬もグルテンを摂取することでアレルギー症状を発症することが最近分かってきました。
そこで、グルテンフリーフードは、犬の食物アレルギーを予防するため作られるようになりました。

最近ではアレルギーのあるなしに関わらず、愛犬の健康のためにグルテンフリーのペットフードを選ぶ飼い主さんが増えているようです。

グルテンフリーフードの選び方

アレルゲンが麦類(小麦、大麦、ライ麦)なのであれば、麦類のグルテンが原因の可能性が有るので、グルテンフリーのペットフードがおすすめです。
ただ、麦類がアレルゲンでないのであればわざわざグルテンフリーにする必要は無いと思います。

ただし、先ほども述べたようにアレルギーの有る無しに関わらず、愛犬の健康のためにグルテンフリーを選ぶ方もいます。

「グレインフリー」と「グルテンフリー」の違いについて まとめ

ペットに健康で長生きして欲しいと思った時、やはり真っ先に思いつくのは人間と同じく毎日の食事だと思います。
ペットの健康を考えて「グレインフリー」、「グルテンフリー」のペットフードを選ぶ方も増えています。

新しいフードを取り入れる時は、そのフードのメリットデメリットをしっかり把握したうえで、愛犬に有ったフードはどれか?フードを変えてから体調が悪くなっていないか?など、気を付けてみてあげる必要が有ります。
アレルギーが有るかどうか動物病院でアレルゲンの確定診断をしてもらった上で、穀物にアレルギーが有る場合はグレインフリーが、麦類にアレルギーが有る場合はグレインフリーとグルテンフリーどちでも良いでしょう。

ここでもう一度おさらいすると、
1、グレインフリーは穀物類不使用。
2、グルテンフリーは麦類に含まれる植物性たんぱく質のグルテンが含まれていない。

です。

ただし、グルテンフリーだから、グレインフリーだから良いと言う訳では無く、犬や猫にも個体差が有るのでそれらを考慮しつつ栄養バランスや穀物の代わりにどんな炭水化物源が使用されているかなど、原材料表を見てペットの調子を見ながら選ぶといいと思います。
ペットのために良いものを選んであげましょう!

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